■『アナ~』50億突破、世界アニメ興収1位に(2014年04月01日)... 記事を読む大ヒット上映中のウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン配給『アナと雪の女王』は、公開3週目を迎えるもその勢いは収まることなく、3月29日(土)、30日(日)の週末興行成績は、動員69万0815人、興収8億7929万4850円で、興収前週比101%の3週連続NO.1を達成。30日までの累計動員は432万0519人、興収52億7813万7250円を記録し、公開17日間で50億円を突破した。
動員400万人突破は『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』、『アリス・イン・ワンダーランド』の実写作品と肩を並べるハイペースの記録で、もはやアニメーションの枠を超えた社会現象に。北米を除くインターナショナルのテリトリーでも、日本は現時点で3位につけており、トップの韓国を抜き去り、100億円大台突破も確実視されている。劇場に来ている客層は、字幕版/日本版ともに春休みも重なって、ファミリー層を中心に中高生、大学生、カップル、OLと幅広い客層を動員。また、平日でも20~30代を中心としたOL層を動員しており、平日にも強い息の長い興行となりそうだ。
なお、この日本の大ヒットを受けて、全世界興収で10億7240万2000ドル(※1093億8500万4000円/1ドル102円換算)を突破し、『トイ・ストーリー3』、『~デッドマンズ・チェスト』を押しのけ、全世界興収でトップ10入りを果たし、晴れてアニメ映画で歴代NO.1となった。この後、どこまでランキングを伸ばすかが期待される。
■『アナ~』100億突破へ、歴代ベスト10は…(2014年04月03日)... 記事を読むディズニー『アナと雪の女王』は、最終の興収で100億円突破に大きな手応えが出てきた。既報のとおり、同作品は公開から17日目の3月30日に、全国動員432万0519人・興収52億7813万7250円を記録し、早くも50億円の大台に到達。29、30日も、前週土日の興収を上回っていることから、この勢いが今後も続けば、100億円突破の見通しが強く出てきたもの。突破となれば、昨年の『風立ちぬ』に続く快挙となる。
ちなみに、邦画と洋画のアニメの歴代興収トップテンは表のとおり。『アナと雪~』は、順当にいけば、同じくディズニー(ブエナビスタ)の『ファインディング・ニモ』を脅かすほどの成績になることも考えられる。春休み以降の興行が、今後の課題となりそうだ。
■『アナと雪の女王』、20日間で60億円を突破(2014年04月04日)... 記事を読む3月14日(金)より大ヒット上映中のウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン配給『アナと雪の女王』は、公開20日間(4/2現在)で興収60億円を突破、動員は500万人を超えた。『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』、『アリス・イン・ワンダーランド』の実写作品と肩を並べるハイペースの記録で、アニメーションの枠を超えた社会現象を巻起こし、100億円大台突破も確実視されている。
なお、この大ヒットを受け、人気キャラクターたちがLINEスタンプとしてリリースされた。スタンプは1セット40種類(価格:200円/100LINEコイン)。
■「聖闘士星矢」、ヤフーモバゲーで配信開始(2014年04月04日)... 記事を読む東映アニメーションと(株)ディー・エヌ・エーは、新作ゲーム「聖闘士星矢(セイントセイヤ) ビッグバンコスモ」を、DeNAとヤフー(株)が運営するPC上のソーシャルゲームプラットフォーム「Yahoo! Mobage」(URL:http://yahoo-mbga.jp/)において2014年4月1日(火)より配信開始した。同作では(株)コアエッジが開発パートナーとして参加している。
「聖闘士星矢 ビッグバンコスモ」は、名作アニメ「聖闘士星矢」を題材としたPC向けのソーシャルカードゲーム。
■●コラムVol.266「映画情報発信、記事2つ」(2014年04月05日)... 記事を読む日経「池袋シネマチ祭」、読売「新・午前十時」
映画情報発信、その意味を問いかける記事が2つ
前回、映画情報発信の重要性について書いた。それを受ける形ということもないだろうが、4月4日付の日経新聞と読売新聞がそれぞれ、その意味を問いかける記事を掲載した。日経が、池袋の映画館で行われるアニメ上映やそれに関連したイベントなどを行う「池袋シネマチ祭」(6月6~8日)。読売が、4月5日から始まる「新・午前十時の映画祭」の新展開。2つの映画情報発信のキーワードは、アニメとデジタルであった。
記事によれば、「池袋シネマチ祭」は、池袋の全映画館が協力し、これにアニメグッズ販売などを行うアニメイトが加わる。期間中には、近年盛んになっている「街コン」のイベントもからませる。これは池袋の街を、アニメを基軸にしつつ、総合的に活性化させようとの狙いだろう。近々、この地に商業ビルを建設する予定の映画興行関連会社も、今回の先導役を果たしたと、関係者の話から聞いた。毎年開催の方向性があるそうで、アニメに “特化” することもないというから、少し安心した。アニメを起爆剤に、映画=映像全般の情報発信が、この地で実施されてしかるべきだと思うからで、そのためには、今回を成功に導くことが重要だ。「新・午前十時」のほうは、デジタル化=DCP化の方向性に伴う経費面での困難さも記述されていた。ある程度の収益が見込まれる作品でないと、DCP化は叶わない。ただ、かつてよりは安価になってきたので、一層のDCP化が望まれるということだった。ただそのなかで私が注目したのは、そのような記事ではなく、下段に出ていたイオンエンターテイメントが、この4月7日からスタートさせる「シネパス」のことであった。「新・午前十時」と同じく、安価な料金でデジタル版の旧作を見せる上映で、うがった見方をすれば、「新・午前十時」にぶつけてきた番組編成と言えないことはない。しかも上映本数は、「新・午前十時」より倍近いのである。シネコンに限らない施設全体の集客率アップが狙いだろう。私は、これもまた、映画情報発信の一つと考える。
協力型にしろ、1社単位にしろ、はたまた配給、興行の境界など軽々と超えて、不特定多数の、あるいは特定少数の、それぞれの人々に向けた映画情報発信を、持続的に広げていくことが求められる。これに乗り遅れると、 “ジ・エンド” という時代なのではないか。お金がなければ、アイデア勝負に出てみる。特権的な会社、才能ある個人を超えた様々な取り組みが見てみたいと、2つの記事から思った。(大高宏雄)
■KADOKAWA、映像事業部門を一部改編(2014年04月05日)... 記事を読む(株)KADOKAWA(角川書店ブランドカンパニー)は、4月1日付で映像事業部門の組織一部改編およびMS人事異動を発令した。
●組織改編
(1)「映像事業配信事業局」を新設し、ネットデジタルコンテンツ時代に対応し、アニメーション映像のスマートフォンなどへ営業、編成、配信を行う。
(2)映像配信事業局に「アニメ配信事業部」を設け、「サイト運営企画課」「アニメ配信管理課」を設ける。
(3)映像営業局デジタル営業部を映像配信事業局に移管。
(4)映像営業局映像宣伝部映像宣伝課を廃止し、「第一宣伝課」と「第二宣伝課」を新設。
(5)アニメーション事業局グッズ開発部を「商品開発部」に改称し、「ゲーム課」をアニメ事業部に移管、アニメ事業部の「アニメ・ビデオ製造課」を商品開発部に移管。
(6)アニメーション事業局アニメ・ゲーム宣伝部を廃止し、「アニメ宣伝課」「アニメ興行課」をアニメ事業部に移管。
(7)アニメーション事業局に「アニメ管理部アニメ管理課」を新設。
(8)映像営業局映像営業部、映像管理部を統合した「ビデオ部」を新設し、「ビデオ営業課」「ビデオ製作課」を設ける。
(9)映像営業局コンテンツ部を「映像管理部」と改称し、「物流管理課」「映像版権・原版管理課」「映像管理課」を設ける。
(10)映像企画局を「映画企画局」に改称し、「映画事業部」「企画開発部」を設け、「映画事業部」に「映画事業管理課」「映画調整課」を、「企画開発部」に「映画企画開発課」を設ける。
■『アナと雪の女王』公開23日間で70億円突破(2014年04月08日)... 記事を読むウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン配給『アナと雪の女王』は、別頁にある通り、5日(土)の公開23日間で動員600万人、興収70億円を突破した。これは『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』(興収109億円)と同じ達成日数で、興収118億円をあげた『アリス・イン・ワンダーランド』は18日間だった。公開4週目を迎えた5日・6日(日)は、興収前週比97%という驚異的な数字を維持。興収100億円突破は確実で、昨年の『風立ちぬ』(120億円)を超えることが出来るか注目される。
■東映アニメーション1日付で主要株主に異動(2014年04月08日)... 記事を読む東映アニメーションは、このほど4月1日付で同社の主要株主に異動があったことを開示した。
☆異動が生じた経緯 2014年4月4日付で次記2社より関東財務局に東映アニメ株式の大量保有報告書及び変更報告書が提出され、同社はこのほどその異動について確認した。これは(株)テレビ朝日ホールディングス(旧商号:(株)テレビ朝日)の認定放送持株会社への移行に伴う吸収分割により、同社保有の東映アニメ株式を同社の100%子会社であるテレビ朝日が取得することになった。
なお、テレビ朝日の保有株式数は、東映アニメの発行済株式総数の15・34%。
■「進撃の巨人」劇場版アニメは前後篇で公開(2014年04月08日)... 記事を読む人気漫画「進撃の巨人」に関するプロジェクトが続々と発表されている。東宝配給の実写映画『進撃の巨人』は三浦春馬の主演が決定。15年に公開が予定されている。
また、劇場版アニメの製作も発表された。前後篇の2部作で、『進撃の巨人 前篇~紅蓮の弓矢~』は14年冬、『―後篇~自由の翼~』は15年公開。いずれもTVアニメ版の総集編。配給はポニーキャニオンが務める。
さらに、4月10~13日には「進撃の巨人」プロジェクションマッピングがミューザ川崎・ラゾーナ川崎 るーふぁ広場で開催。リアル脱出ゲームとコラボレーションしたアトラクション「ある城塞都市からの脱出~この絶望から、逃げ切れ~」は、横浜スタジアムを皮切りに全国で開催される。
「進撃の巨人」は現在別冊少年マガジンで連載中。9日発売の13巻は講談社最高の初版275万部を発行し、累計で3600万部を突破した。最高初版部数の更新は26年ぶりだという。
■『劇場版まどマギ』BD初週アニメ歴代3位(2014年04月09日)... 記事を読む人気TVアニメ「魔法少女まどか☆マギカ」の映画最新作『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語』のブルーレイとDVDが2日、アニプレックスから発売され、好調なスタートを切った。
最新14日付オリコン週間ランキングによると、完全生産限定版ブルーレイは12.8万枚を売り上げ1位を獲得。アニメブルーレイとしては、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』(10年5月発売)の35.7万枚、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』(13年4月発売)の31.3万枚に続いて、歴代3位の初週売上となった。また、同日発売の通常版ブルーレイは1.0万枚で4位、通常版DVDは1.1万枚で3位にランクインした。
■『アナ雪』がここ10年の春興行でトップ成績(2014年04月10日)... 記事を読むディズニー『アナと雪の女王』が、ここ10年の春興行では、最高の成績となったことがわかった。既報のとおり、すでに興収70億円を超え、これは2006年に記録した『ナルニア国物語 第1章:ライオンと魔女』の興収68億6千万円を上回ったもの。最終の興収でも、100億円突破がほぼ確実になり、春興行の作品としては抜きん出た成績となる。
ここ10年の春興行は表のとおり、ドラえもんシリーズが圧倒的な強さを誇ってきた。『ドラえもん』以外の作品がトップとなった場合でも、春休み期間を当て込んだファミリー映画が強さを発揮したのに変わりなかった。『アナと雪の女王』は、ファミリー層はもちろんのこと、10代以降の若い世代から、さらに40代以降の世代も含め、世代間を超えた観客を集客しているのが大きな特徴。そうした意味からも、画期的な春興行になったと言える。
■『アナ~』“みんなで歌おう♪”企画が決定(2014年04月11日)... 記事を読む大ヒット上映中のウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン配給『アナと雪の女王』は、字幕版/日本版ともにファミリー層を中心に学生、カップル、OLからシニアまで幅広い客層を動員し、日本を席巻している。
一度聴いたら忘れられないという本場ブロードウェイ仕込みの楽曲は、日本中の観客も魅了し、レコチョクランキングやiTunesランキングなどで上位を主題歌「Let It Go」が独占。SNSの書き込みでも楽曲の話題が日々絶えず、“曲がアタマから離れない”という現象が起きている。
この「歌いたい!」という多くの要望に応え、“みんなで歌おう♪”企画が緊急決定。本企画は、歌のシーンに歌詞の字幕が付けられた本編上映のことで、先んじて行われたアメリカでも大好評となっていた。今回は、字幕版と日本版の2種類が4月26日(土)よりTOHOシネマズ系他全国にて限定上映される。さらに、3D日本版の上映も緊急決定した。
■『アナと雪の女王』31日間で興収90億円突破(2014年04月16日)... 記事を読むウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン配給『アナと雪の女王』が公開5週目を迎え、4月12日(土)・13日(日)の週末興行成績は、動員62万2793人、興収8億4025万8550円(前週比98・8%)を記録し、堂々の5週連続週末興行成績NO.1を達成した。3月14日(金)から13日までの累計動員は756万5206人、興収92億8453万6150円を記録し、公開30日間で動員700万人、31日間で興収90億円を突破。破竹の勢いで興行を続け、次週末4月20日(日)までに100億円を達成することがほぼ確実となった。
公開30日間で動員700万人突破は、ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパンの歴代NO.1の記録で、これまで最速だった『ファインディング・ニモ』の36日間をはるかに上回るハイペースとなっている。全世界興収でも着々と順位をあげ、現在11億1253万2000ドルを突破し、『007 スカイフォール』を超え、歴代8位にランクアップ。アニメーション映画NO.1としても記録を伸ばし、日本での更なる興行の行方に注目が集まっている。
春休みが終わったこの土日も満席の劇場が相次ぎ、2D字幕&吹替え、3D字幕の全バージョンを制覇するリピーターも続出。幅広い客層を動員し、まさに国民映画と呼ぶに相応しい熱狂の渦を巻き起こしている。この熱狂に応え、4月26日(土)からは新たなバージョンとして、【3D吹替え版】を全国で上映。また、映画にあわせて歌うことができる特別興行【みんなで歌おう♪歌詞付版】の上映も同日より決定(一部劇場にて)している。
■『アナ雪』等、春興行の作品別興収まとまる(2014年04月17日)... 記事を読む今年の春興行の作品別最終興収見込みがまとまった。春休み期間を含む3月末から4月上旬にかけての今年の春興行は、全体では昨年実績を上回った模様だ。
トップは、『アナと雪の女王』で、すでに92億円を超え、今週末には100億円突破がほぼ確実になっている。最終では、140億円から150億円という線も出ており、近年では最大クラスのメガヒットとなった。2位は、『映画ドラえもん~』で、すでに34億円を超え、37億円あたりが一つのめどになりそうだ。3位は『ホビット 竜に奪われた王国』で、14~15億円。4位以降は、『LIFE!』『平成ライダー対昭和ライダー~』『白ゆき姫殺人事件』『映画プリキュア~』などが並ぶ。
昨年は、『映画ドラえもん~』(39億8千万円)、『シュガー・ラッシュ』(30億円)、『プラチナデータ』(26億4千万円)がトップ3だった。
■松竹×松竹芸能がニコ超会議3へブース出展(2014年04月17日)... 記事を読む松竹は、4月26日、27日に幕張メッセ国際展示場で実施される「ニコニコ超会議3」にブース出展する。
同ブースでは、松竹×松竹芸能の両社が力を結集させて、他社には真似できない “お笑い” “歌舞伎” “映画” “アニメ” などのさまざまなコンテンツを活かした企画を披露。人気芸人、映画監督、歌舞伎役者、漫画家、声優、超美女など、総勢64名が集結予定。なかでも注目は、27日11時頃からの米人気アニメ「アドベンチャー・タイム」の特別トークショー。現在ケーブルテレビ「カートゥーン ネットワーク」で放送中の同番組の主人公「フィン」の声役を務める朴?美と、フィンの親友「ジェイク」の声役、斎藤志郎が番組の紹介や、音声収録時の面白秘話などを話すほか、アニメ芸人や主人公のフィンとジェイクに扮した着ぐるみとの絡みも予定。司会は松竹芸能の「アメリカザリガニ」が務める予定で、最後には同番組から今後の展開に関するスペシャルニュースをアナウンスする予定。
また会場内においては、モデルの女の子グループが主人公フィンのコスプレで、胸元やふともも等にQRコードのシールを貼った「絶対領域広告」を実施しながら、場内を周遊する予定。
☆概要
▽日程:2014年4月26日(土)~27日(日)
▽場所:幕張メッセ国際展示場 松竹ブース
▽トークショー:27日(日)11:00頃~11:30 登壇者:朴?美(主人公「フィン」の声役)、斎藤志郎(フィンの親友「ジェイク」の声役)、フィン&ジェイクの着ぐるみ、アニメ芸人(参加予定)
▽司会:アメリカザリガニ(柳原哲也、平井善之)
■ワーナー、福田ビデオ代表が邦画事業も統括(2014年04月18日)... 記事を読むワーナー・ホーム・ビデオ&デジタル・ディストリビューションの福田太一ジェネラルマネージャーが、新たにワーナー・ブラザース映画の邦画製作・受託配給等の事業を統括することが決まった。
福田氏は、5月1日付でワーナー エンターテイメント ジャパンの「マネージング・ディレクター日本代表」に昇格。従来の担当業務に加え、映画部門の邦画事業も担うことで、部門をまたいで統括することになる。
さらに、ワーナー・ホーム・ビデオ&デジタル・ディストリビューションは、同日付で「ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント」(WBHE)に部門名を改定。また、ワーナー・ブラザース映画ローカルプロダクション部門の名称は「邦画事業部」とする。
同社では、ビデオ部門のアニメ事業、モバイルゲーム事業、コンテンツ・アクイジション事業と、映画部門の邦画事業の4つのビジネス領域を「ジャパン・コンテンツ事業」と定義。福田氏は、従来のホームエンターテイメント事業を指揮しつつ、この「ジャパン・コンテンツ事業」の総指揮をとっていく。4つの領域のシナジーも図る考えだ。
福田氏は今後、リチャード・フォックス(ワーナー・ブラザース本社エグゼクティブ・バイスプレジデント・インターナショナル)、マーク・ガレトン(ワーナー・ホームエンターテイメント エグゼクティブ・バイスプレジデント・アジアパシフィック及びエマージングマーケット)、ウィリアム・アイアトン(ワーナー エンターテイメント ジャパン代表取締役社長)の3氏にレポートする。
同社は『るろうに剣心』や「ジョジョの奇妙な冒険」等、日本のコンテンツ制作事業に従来から力を入れてきたが、福田氏の指揮のもとで「これを更に加速してまいります」とコメントしている。
▽福田太一氏の経歴=09年10月にワーナー エンターテイメント ジャパン入社。ワーナー以前はゼネラル・エレクトリック社(GE)に勤務。日本ゼネラル・エレクトリックの事業開発本部ディレクターや、当時GEの事業部門であった(現)NBCユニバーサルのマネージング・ディレクター日本代表を歴任。GE入社前は電通に勤務。91年早稲田大学法学部卒業、01年ハーバード・ビジネススクールで経営学修士(MBA)取得。
■松竹のニコ超会議3イベントやゲストが決定(2014年04月19日)... 記事を読む4月26日、27日の2日間、幕張メッセ国際展示場で開催される「ニコニコ超会議3」(ドワンゴ主催)に松竹と松竹芸能が初出展するが、イベント概要等が決定した。
同ブースでは2日間にわたり、映画・演劇・お笑いなど、松竹グループならでの多彩なイベントを行う。各イベントの出演者は、歌舞伎俳優の市川右近や、長編映画『マザー』で映画監督デビューを果たす楳図かずお、お笑い芸人のよゐこ・有野、TKO・木下、キンタロー。など。
★「ニコニコ超会議3」開催概要
登録会員数3千万人を超える「ニコニコ動画」を地上に再現するコンセプトで行われるニコニコ最大のイベント。前回の超会議2では、2日間で延べ10万3561人が来場、インターネットの視聴者数は509万4944人。
▼会期:1日目は4月26日(土)10~18時、2日目は4月27日(日)10~17時
▼会場:幕張メッセ国際展示場第1~8ホール、イベントホール、国際会議場
▼主催:ニコニコ超会議 実行委員会
★「松竹×松竹芸能ブース」タイムスケジュール
【4月26日】
▼10時~イチバンガイ!!準レギュラー美少女コンテスト(※スタート)
▼11時~「歌舞伎」のイロハ(仮)
▼12時30分~アニメ現場の実態 ~OVA「絶滅危愚少女 Amazing Twins」の発売はなぜ遅れるのか!?~
▼13時50分~「走る男!森脇健児が『超高速!参勤交代』をやってみた(※スタート)
▼14:30~青春剃毛映画『スイートプールサイド』企画 ~剃毛したあそこから溢れ出す “アレ” について~
▼15:30~イチバンガイ!!準レギュラー美少女コンテスト(※結果発表)
▼17時~「走る男!森脇健児が『超高速!参勤交代』をやってみた(※ゴール)
【4月27日】
▼10時~松竹芸能アニメ研究会
▼11時~アニメ「アドベンチャー・タイム」企画
▼12時~濡れ場芸人「南川聡史」の濡れっ話!
▼12時30分~アメザリ平井の「落書き大喜利」
▼14時~よゐこ有野とアメザリ平井の「おとなもおもちゃ」
▼15時30分~映画『マザー』企画 楳図かずおの最恐伝説!(仮)
▼16時~新作洋画ホラーをメッタ斬り!キャッチコピーを考えてみた(仮)
★「松竹×松竹芸能ブース」イベント内容
■「歌舞伎」のイロハ(仮)=ゲストに歌舞伎俳優の市川右近を迎え、歌舞伎に関する素朴な質問や楽しみ方について解説。また、昨年の超会議でドワンゴ経営陣が披露した口上の舞台裏も紹介。
■「走る男!森脇健児が『超高速!参勤交代』をやってみた」=走る男・森脇健児がリアル『超高速!参勤交代』に挑戦。京都から幕張まで約500キロ。森脇は超会議の終了時刻までに参勤できるのか。出演者は森脇、安田大サーカス、おねだり豊、キンタロー。、濱口善幸。
■青春剃毛映画『スイートプールサイド』企画 ~剃毛したあそこから溢れ出す “アレ” について~=新作映画についてのトークショー。ゲスト3名が青春時代に妄想したちょっと甘酸っぱい “悪のハナシ” を披露。出演者は押見修造(原作)、松居大悟(監督)、TKO・木下(出演、MC)。
■●コラムVol.268「『アナ雪』木村氏語る」(2014年04月19日)... 記事を読む「営業の人たちも、映画を動かしてもらいたい」
「アナと雪~」メガヒット、木村光仁氏が語った
「アナと雪の女王」が今日19日、順調にいっていれば、興収100億円を超える。社会現象になった。いつものように結果だけを見て、このメガヒットをさも当然のように語ったり、受け取ったりする人が出ている。言うのは勝手だが、当事者たちにとっては、簡単に達成できるような成績でなかったことは強調しておきたい。興行はすでに独り歩きしているが、その土台作りは生半可なことではできない。それは、長年の経験値がなければ、生まれようもないのである。
公開の前、ディズニー配給担当の木村光仁エグゼクティブ・ディレクターと話をしたことを思い出す。彼は、「アナと雪~」から、「ディズニー色を消す」と言った。そこを踏まえ、ディズニー作品の大きな支持者であるファミリー層主体の興行ではなく、いわゆる大人層を中心とした興行を展開したいと言っていた。これを聞いたとき、何だと思った。ディズニーそのものが、強力なブランド性であり、そこを起点にして、昨年の「シュガー・ラッシュ」をはじめとする数々の同社のヒットが生まれていたからだ。それを「消す」。そしてさらに、彼は「ストーリー性もはずす」と言った。Wヒロインのお姫さま的な物語を消し、ミュージカル的な側面を大きく打ち出すというのだ。ここから、ストーリー性のある通常の予告編も流さないとなった。ストーリー性のないミュージカルシーンが続く3分50秒のフッテージ映像を、全国の映画館で上映。これを700万人に見せる。その過程で、挿入歌「レット・イット・ゴー」をメインにしたこの映像が、ネットなどで大きな反響を得る。結果、3月上旬の時点で、1000万人以上の人がこの映像を見た。フッテージの歌のシーンと、姫が遭遇する迫力ある映像とのマッチングが、強力なインパクトを膨大な人々に与えたのである。これで、興行の導火線が灯った。アカデミー賞受賞、松たか子が歌う曲の人気ぶりなど、様々な追い風がたなびいた。根っこに、ミュージカル映画的要素があった。
木村氏には、100億円間近の日に再会した。会う人ごとに、多くの祝福の声をかけられるというが、これが彼には苦手なのだ。もう、次を見ているからだ。「配給、営業の人たちも、宣伝畑の人たちとはまた違った意味で、映画を動かすことができる。映画を先導していける。そうした意識をもって、映画に携わってもらいたい」と話していた。今の彼の立場ならば、この言葉は何ら不遜には聞こえない。それだけのことを、「アナと雪~」でやったのだ。この男、さてさて、次は何をやってくれるのか。(大高宏雄)
■ディズニー『アナ雪』ファン500人大熱唱(2014年04月19日)... 記事を読む大ヒット上映中のウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン配給『アナと雪の女王』は17日、東京のディファ有明に全国から約500人の『アナ雪』ファンが集まり、「みんなで歌おう!」イベントを開催。ゲストとして、主題歌のエンドソングを歌うMay J.と、ハンス王子役の声を担当した津田英佑がサプライズで登場し、会場が一体となり盛り上がった。
ゴールデンウィーク特別企画の興行として “『アナと雪の女王』 みんなで歌おう!歌詞付き/日本語吹替版・字幕版(限定公開)” を4月26日(土)より全国で限定上映することが決定したのを記念し、ファンにいち早く映画のワンシーンとともに歌う楽しさを体験してもらおうと企画された。応募は北海道から沖縄まで全国津々浦々、4日間で5000件にも上った。May J.は「感動で泣きそうになった!」と感想を述べ熱唱した。また、同26日からは全国の劇場で待望の3D日本語吹替版の公開も決定している。
■『聖闘士星矢』全世界主題歌はYOSHIKI担当(2014年04月19日)... 記事を読む車田正美・熱血画道40周年記念映画である東映配給『聖闘士星矢 LEGEND of SANCTUARY』(6月21日公開)の劇場版全世界主題歌を、世界的人気アーティストX JAPANのリーダー、YOSHIKIが書き下ろしで担当することが決定した。
曲名は「Hero(Yoshiki Classical Version)」で、YOSHIKI率いる音楽ユニット「VIOLET UK」の女性ヴォーカルである、ケイティ・フィッツジェラルドが歌う。『聖闘士星矢』が世界的に人気の作品であり、今回の劇場版も世界各国での興行が決定していることと、YOSHIKIの世界規模での活躍がシンクロしているということが今回の最大の起用理由。
▽YOSHIKI
今回、『聖闘士星矢』の主題歌をやらせて頂き、とても光栄です。自分で言うのも何ですが、ヒーローをモチーフに、とてもきれいなメロディーというか、心にグサッとくる曲を書かせて頂きました。『聖闘士星矢』はもちろん知っていますし、僕は本当にアニメが大好きなので、それはぜひやらせて頂きたいと受けさせて頂きました。昔、漫画を見たこともありますし、今回楽曲を制作する前に作品を見せて頂きまして、すごく壮大なスケール感が出ていました。それにどういう曲を合わせればいいのかなってすごく悩みましたが、あえて激しい曲というよりもバラード調の曲を書きました。『聖闘士星矢』の素晴らしいスケール感にマッチすると思っています。「YOSHIKI CLASSICAL」でこれから行おうとしている、世界10か国13カ所でのワールドツアーでも、披露させて頂こうと思っています。
■『アナ雪』ディズニー日本最速100億円突破(2014年04月22日)... 記事を読むウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン配給『アナと雪の女王』が、4月18日(金)に動員800万人、19日(土)に興収100億円を突破した。公開37日間で100億円到達(これまでは『アリス・イン・ワンダーランド』の38日間)、公開36日間で動員800万人突破(これまでは『ファインディング・ニモ』の42日間)は、ディズニー・ジャパンの歴代NO.1の最速となり、動員・興収ともに記録を更新した。100億円突破は2013年『風立ちぬ』以来で、洋画としては10年の『トイ・ストーリー3』『アリス・イン・ワンダーランド』『アバター』以来、実に4年ぶりの快挙。『アバター』が100億円に到達した50日間をはるかに上回るハイペースとなっている。
強豪作も続々公開された6週目を迎え、19日・20日(日)の動員は62万8314名、興収は8億2678万1000円(前週比98・2%)。 20日までの累計動員は867万9211名、興収は107億2764万1000円。週末興行成績ランキング(動員数)は2位、興収は1位を維持している。ディズニー・ジャパン配給作の興収歴代1位『アルマゲドン』(98年公開)の135億円の記録も射程距離に入ってきており、今後どこまで数字を伸ばすか、注目が集まっている。
この日本での大ヒットを受け、『アナ~』は全世界興収でも着々と順位をあげ、現在11億2917万3000ドルを突破し、『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』と『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』を超え一気に2ランクアップし6位に浮上。全世界興収アニメーション歴代1位の作品としても記録を伸ばしている。さらに全世界50か国で公開されているが、その中でアメリカを除くインターナショナルの興行成績で日本がNO.1を記録中。この大ヒットを受け、製作総指揮のジョン・ラセター、そして監督のクリス・バックとジェニファー・リーから日本のファンへお礼のメッセージが次の通り到着した。
▼J・ラセター 僕たちはみんな、僕の大好きな日本の皆さんが『アナと雪の女王』を大好きになってくれることを心から願っていました。ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオのスタッフ一同、映画をご覧頂いた皆さんからの温かい声に感謝の気持ちと感激で、胸がいっぱいです。ドウモ アリガトウ ゴザイマス!
▼C・バック監督、J・リー監督 日本の皆さんへ。『アナと雪の女王』の歌やストーリー、そしてキャラクターたちにたくさんの愛情を注いで頂いて、私たちは心から感謝しています。先日東京を訪れる機会に恵まれ、この映画の完成を祝う素晴らしいイベントにお招き頂きました。その時はまるで夢のようなひと時でした。ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオのスタッフ一同から皆さんへ、オラフのように「あったかいハグ」をお届けします。
■ディズニー『アナと雪の女王』サントラ快挙(2014年04月23日)... 記事を読む大ヒット公開中のウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン配給『アナと雪の女王』が、サウンドトラックでも快挙を成し遂げている。「アナと雪の女王 オリジナル・サウンドトラック」が映画公開週を対象とした3月24日付週間アルバムランキングの9位(前週190位)から、5位(3/31付)→4位(4/7付)→3位(4/14付)→2位(4/21付)と週を追うごとに順位を上げ、最新4月28日付オリコン週間アルバムランキング(集計期間:4/14~20)で3位を獲得し、6週連続でTOP10入り(週間1・7万枚/累積13・0万枚)を果たした。
これはエミネム主演映画のサントラ「8マイル ~ミュージック・フロム・アンド・インスパイアード・バイ・ザ・モーション・ピクチャー」が記録した5週連続TOP10入り(2003/6/2~30付)を上回り、映画サントラ(邦画も含む)としては、セリーヌ・ディオンによる主題歌「マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン~タイタニック・愛のテーマ~」を収録しヒットとなった『タイタニック』(98/4/6付~6/29付)以来、15年10ヵ月ぶりの6週連続TOP10入りとなった。
また、同日付アルバムランキングでは、本作の主題歌「レット・イット・ゴー~ありのままで~」の[Heartful ver.]を収録したMay J.のカバーアルバムで、先週初のTOP3入り(3位)を果たした「Heartful Song Covers」(3月26日発売/rhythm zone)が4位にランクイン(週間1・4万枚)。TOP10入りは4月7日付(6位)から4週連続と、こちらも映画ヒットの後押しを受け、好セールスを続けている。
そして、5月3日にはファン待望の「アナと雪の女王 オリジナル・サウンドトラック‐デラックス・エディション‐」の発売も決定。パッケージ商品としての販売を要望する問い合わせが殺到していた松たか子、神田沙也加、ピエール瀧ら、日本版ヴォイスキャストによる日本語歌や、May J.が映画のキャンペーンを通じて歌ってきたもう一つの「レット・イット・ゴー~ありのままで~」(日本版劇中歌カバーVer.)、「レット・イット・ゴー」(マルチ・ランゲージ・メドレー)、更に4曲のカラオケ音源を収録した超豪華2枚組で、ジャケットは初回スリーブ仕様になっている。
なお、第一興商のカラオケLIVE DAM、4月13日~19日付の週間ランキングでは、May J.版2位、松たか子版4位、イディナ・メンゼル版15位と3バージョンの「レット・イット・ゴー」が急上昇。4月26日(土)から公開の“みんなで歌おう♪歌詞付版(2D字幕・吹替)”を目前に控え、カラオケも大盛り上りとなっている。
■『ターボ』、TSUTAYAで先行レンタル(2014年04月23日)... 記事を読むカルチュア・コンビニエンス・クラブは、ドリームワークス社のアニメ映画『ターボ』のブルーレイ&DVDを23日からTSUTAYA限定で先行レンタルする。発売・販売元はFOX。
■JVA、初の動画配信市場調査の結果を発表(2014年04月23日)... 記事を読む日本映像ソフト協会(JVA)は22日、都内の同協会会議室で会見を開き、2013年の「有料動画配信サービス」の市場規模が推計597億円だったと発表した。JVAが配信市場の調査結果を公表するのは今回が初。
調査は今年1月にインターネットで実施(対象は13年の1年間)。ビデオリサーチによるACR調査結果でネット利用者の偏りを補正し、より一般に近い数字を導き出した。JVAが毎年発表している、消費者レベルの「映像(ビデオ)ソフト市場規模調査」に、新たに配信の調査を加えたもの。今回はDEGジャパンも合同で行った。対象はSVOD(定額見放題配信)、TVOD(レンタル型配信)、EST(購入型配信)の3つ。
それによれば、有料動画配信の利用率は6・3%。利用者の年間視聴本数は平均45・2本、利用金額は1万0037円だった。総売上の597億円という数字は、ビデオのセル市場との比較で4分の1弱、レンタル市場との比較で4分の1強の規模に相当する。
男女比は、男性が58・8%、女性が41・2%。特徴的なのは利用者の年齢だ。ビデオのセル、レンタル市場とも利用が最も多いのは30代だが、有料動画配信は40代(28・7%)が1位。以下、30代(24・1%)、50代(18・3%)と続き、20~30代が中心のビデオ市場より高い年齢層が利用していることが窺える。
視聴するジャンルは、映画やアニメのほかに、テレビドラマが多いのが目立つ。例えば「海外のドラマ」の場合、ビデオの購入は3・1%、レンタルは14・1%に留まるが、有料動画配信では31・0%が視聴している。「日本のドラマ」や「アジアのドラマ」も同様に視聴率が高い。
有料動画配信を利用したきっかけは、「見たい作品があった」が38・2%で最も多く、「放送を見逃した」が3位(19・2%)、「そのサービスでしか見られないから」が6位(14・1%)だった。また、「ビデオのレンタルより便利」が2位(25・5%)、「ビデオの購入より便利」が4位(17・5%)に入っており、利用者は主に「作品」と「利便性」で有料配信を選んだことがわかった。
○ビデオ市場、セルはヘビーユーザーの購入が増える
一方、2013年のビデオソフトの市場規模は4615億円で前年比96・1%と推計。セル市場は2413億円で100・7%と微増、レンタル市場は2184億円で91・4%と大幅に落ち込んだ。
ビデオソフトの購入率は16・3%で、前年から3・0ポイントの減。しかし年間平均購入枚数は3・8枚から5・0枚に増え、金額も1万4720円から1万8004円に増加していることから、購入者のヘビー化が進んだ様子がわかる。特に、年間3万円以上購入するヘビーユーザーは、全体では昨年と同じ2・5%に過ぎないが、この層の購入金額がセル市場の58・4%(前年は43・3%)を占めるようになり、年間平均枚数も9・8枚から18・5枚へ、金額も4万8650円から6万8326円まで大きく増加していることが目につく。
ビデオソフトのレンタル利用率は34・6%で、前年から4・4ポイントの減。年間平均利用枚数は26・9枚で2・1枚減り、利用金額も3763円で767円減少した。
■『~カリオストロの城』5月9日公開(2014年04月24日)... 記事を読む日本アニメの大傑作と知られる映画『ルパン三世 カリオストロの城』が、デジタルリマスター版で劇場上映されることが決まった。東宝映像事業部配給で、5月9日(金)より全国公開。3年を費やしてデジタルリマスター化を施し、迫力ある5・1chサラウンドに対応するよう再収録した。
■東映V、6月に『テコンドー魂~』など発売(2014年04月24日)... 記事を読む東映ビデオは、6月13日に映画『テコンドー魂 ‐REBIRTH‐』など20商品、6月20日に7商品の計27商品を発売する。
☆6月13日発売
▼スーパー戦隊シリーズ=「ヒーロークラブ 烈車戦隊トッキュウジャー VOL.2 見つけろ!サポート烈車!」(DVD) 「スーパー戦隊シリーズ 獣電戦隊キョウリュウジャー VOL.12〈完〉」(BD/DVD) 「スーパー戦隊シリーズ 侍戦隊シンケンジャー コンプリートBD3〈完〉」(BD) 「パワーレンジャー SAMURAI VOL.4」(DVD) 「~ VOL.5〈完〉」(DVD)
▼特撮=「恐竜探険隊ボーンフリー VOL.3」(DVD) 「~ VOL.4」(DVD)「~ VOL.5〈完〉」(DVD)
▼アニメ=「ロボットガールズZ VOL.1」(BD/DVD)「探検ドリランド‐1000年の真宝‐ VOL.10」(DVD)「湘南爆走族 BDコレクション VOL.3」(BD)
▼映画=『テコンドー魂 ‐REBIRTH‐』(DVD)『チャイ・コイ』(DVD)『父の秘密』(DVD)『ネイキッド・ソルジャー 亜州大捜査線』(DVD)
▼TVドラマ=「特捜最前線 BEST SELECTION VOL.41」(DVD)「~ VOL.42」(DVD)
▼その他=「官能小説 ポルノグラフィア『屋根裏の秘め事』」(DVD)
☆6月20日発売
▼仮面ライダーシリーズ=「仮面ライダー鎧武/ガイム VOL.5」(BD/DVD)
▼スーパー戦隊シリーズ=「帰ってきた獣電戦隊キョウリュウジャー 100 YEARS AFTER」(BD/DVD)「~スペシャル版」(BD/DVD)「獣電戦隊キョウリュウジャー ファイナルライブツアー2014」(DVD)
■KADOKAWA、14~15年のラインナップ(2014年04月24日)... 記事を読むKADOKAWAは22日、千代田区富士見町の角川第3ビル内で「角川書店ブランド・カンパニー2014年‐2015年ラインナップ説明会」を開催、小寺剛雄角川書店ブランドカンパニー映像営業局局次長兼映像宣伝部部長兼海外企画部部長兼海外企画課課長、栗原弘行同映像営業局映像宣伝部第一宣伝課第二宣伝課部長、板井亮同映像営業局映像宣伝部第一宣伝課長が出席して24本のラインナップを発表した。
冒頭、小寺氏は、4月1日付で実施した映像宣伝部の機構改革について説明。「私はこれまで(国際部で)買付けをメインにやって来ており、4月10日付で入社した栗原が洋画の宣伝経験が長く部長になり、私は買付けた作品の川上から全体を見ることになる。
組織変更としてもう一つ、宣伝を二つに分けた。大作・メインストリームのエンタテインメントを扱う『第二宣伝課』(北原課長)と角川シネマ有楽町系で公開するアート系・クオリティムービー作品を担当する『第一宣伝課』(板井課長)。北原と板井がそれぞれ課を率い、私と栗原の2人が全体を見ることになる。邦画は企画製作部に宣伝チームを置き、製作宣伝から配給宣伝まで一貫した宣伝を行う」と語った。
今年のラインナップは、洋画を中心に大作と単館系を軸に邦画やアニメを織り交ぜて編成。特に3本の大作がその中核となる。7月にTOHOシネマズ有楽座ほか200館規模で公開の『ダイバージェント』(監督ニール・バーガー)と今年後半の公開を予定するジョニー・デップ主演のアクション・コメディ・アドベンチャー『モルデカイ(原)』(監督デヴィッド・コープ)。「主人公はジョニー・デップが新しく作り上げたキャラクターで“パイレーツ・オブ・カリビアン”や“シザーハンズ”に次ぎ、彼のお気に入りの役で我々も期待している」(小寺氏)。
もう1本は、2015年新春に拡大公開するブラッド・ピット主演の戦争アクション大作『フューリー(仮)』(監督デヴィッド・エアー)。「ブラッド・ピットが自ら監督や製作会社に電話して出演を決めた作品で全米では11月ソニーの配給で公開」(小寺氏)。『モルデカイ(原)』と『フューリー(仮)』の2本は全国300館規模のブッキングを目指す。
この他、シリーズ最新作となる『ハンガー・ゲーム:モッキングジェイ part1、part2(原)』と『アメリカン・ウルトラ(原)』(ジェシー・アイゼンバーグ主演)が2015年に公開となる。第一宣伝課は、現在公開中の『レイルウェイ 運命の旅路』を皮切りにマイケル・ダグラス、ロバート・デ・ニーロら共演『ラスト・ベガス』(5月24日公開)など角川シネマ有楽町の作品を担当し、良質な大人向け作品を編成。
邦画は、壇蜜主演『私の奴隷になりなさい』で開拓したソフトエロス作品の『最近、妹のようすがちょっとおかしいんだが。』や『ちょっとかわいいアイアンメイデン』、角川ホラー最新作となる『零~ゼロ~(仮)』、2015年に哀川翔芸能生活30周年・品川ヒロシ最新作や伊坂幸太郎原作を映画化する『グラスホッパー』等が控えている。
■『アナ雪』、『ニモ』超えて洋画アニメ1位(2014年04月25日)... 記事を読む大ヒット上映中のウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン配給『アナと雪の女王』が、4月23日(水)に累計動員902万5062人、興収111億5866万1700円を記録。これにより、2003年公開『ファインディング・ニモ』が10年間の長きにわたり王座に君臨していた、日本での洋画アニメーション作品NO.1に躍り出た。『アナ~』は、明日26日(土)から3D日本語吹替版、“みんなで歌おう♪歌詞付版(字幕・吹替)”の公開がはじまり、ディズニー・ジャパンの歴代興収NO.1『アルマゲドン』(98年公開)の135億円突破は確実とみられ、さらに『アバター』(09年公開)の156億円突破の可能性も高まってきた。今後どこまで記録を伸ばすか、注目が集まっている。
この日本での大ヒットを受け、『アナ~』は全世界興収においても着々と順位をあげ、4月21日(月)現在11億2917万3000ドルを突破し、6位に浮上。全世界興収アニメ歴代1位の作品としても記録を伸ばしている。さらに、全世界50か国で公開されているが、その中でアメリカを除くインターナショナルの興行成績で日本がNO.1を記録している。
■東宝映像事業部、14年配給ラインナップ編成(2014年04月25日)... 記事を読む宝映像事業部は、2014年の配給ラインナップを別表(次頁)の通り編成した。公開中も含めてこれまでに16本が決定。各作品について、古澤佳寛映像企画室長に聞いた。
直近の公開で期待が大きいのは、人気コミックを山田孝之主演で映画化した『闇金ウシジマくん Part2』だ。12年8月に公開した前作は、興収4億円のスマッシュヒットを記録。この時はS・D・Pの単独配給だったが、今回は映像事業部がタッグを組んでブッキングを強化。館数を132館から153館まで増やし、前作を上回る成績を狙う。
同部が強化しているアニメ作品では、冬に『劇場版PSYCHO‐PASS サイコパス』を公開する。TVアニメ版は12年10月から13年3月までフジテレビ系で放映し、BD・DVDは累計10万本以上の売上を記録するヒットとなった。今年10月からは第2期の放送を開始し、終了直後の劇場公開に繋げる考え。100館以上での上映を予定している。そのほか、名作をデジタルリマスター化した『ルパン三世 カリオストロの城』、ファン投票企画のイベント上映『イナズマイレブン』、ヒットシリーズ『攻殻機動隊ARISE border:3』を公開する。『ルパン三世』はロングラン上映を予定。
実写の邦画は、前述の『闇金ウシジマくん Part2』のほか、HKT48の指原莉乃主演、『コドモ警察』の福田雄一監督によるコメディ『薔薇色のブー子』や、在阪5局が出資する芦田愛菜主演の『円卓 こっこ、ひと夏のイマジン』が控える。また、秋の目玉として山下智久主演『近キョリ恋愛』を150館規模で公開予定。
収録作品は、4年連続公開となるAKB48の『Documentary of AKB48 The time has come 少女たちは、今、その背中に何を想う?』や、人気4人組バンド・SEKAI NO OWARI初のドキュメンタリー映画『TOKYO FANTASY』を公開する。『AKB48』は例年1月公開だったが、今回は6月の総選挙まで密着取材を敢行し、AKBを卒業する大島優子の動向を収めた上で7月にお披露目する。
また、17日開催の「ゴッドタン マジ歌ライブ in 中野サンプラザ ライブビューイング」をはじめ、ライブ中継ものも引き続き手掛けていく。
すでに公開した作品の中では、『劇場版しまじろうのわお!「しまじろうとくじらのうた」』が最終興収1億5千万円を見込むヒットとなり、『ニシノユキヒコの恋と冒険』(9500万円)や『The Story of CNBLUE/NEVER STOP』(7000万円)も好調に推移した。昨年は計15本を公開し、累計約17億円を記録したが「今年はそれ以上を目指す」(古澤氏)という。
■東映V『ロボットガールズ』、5月31日公開(2014年04月26日)... 記事を読む東映ビデオ配給『ロボットガールズZ』が5月31日(土)より新宿バルト9ほか全国10館で公開される。
「マジンガーZ」シリーズを美少女キャラ化したアニメ。東映チャンネルで放送された第1~9話を編集し、新エピソードも加えて劇場版として上映する。なお、6月13日(金)には第1~3話を収録したブルーレイ&DVD(Vol・1)が同社からリリース予定。
■サウンドホライズン劇場版、ポニキャン配給(2014年04月26日)... 記事を読むアニメ「進撃の巨人」のOPテーマでブレイクした「Linked Horizon」を生んだ、「Sound Horizon」のメジャーデビュー10周年特別企画として、「劇場版 The Assorted Horizons」が5月30日(金)よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国21劇場で1週間限定公開される。配給ポニーキャニオン。音楽部門と映画配給部門をまたいだ取り組みとなる。
10周年記念作品第1弾として同社より6月18日発売のDVD&ブルーレイ「The Assorted Horizons」を劇場公開用に再編集。昨年10月にさいたまスーパーアリーナで1万8千人が熱狂した「Revo’s Halloween Party」、10年に国立代々木競技場第一体育館で2日間に渡り開催された「国王生誕祭休日スペシャル2010(本夜祭/後夜祭)」が大迫力で蘇る。
劇場版では、初回限定デラックス盤ブルーレイだけに収録の映像も。「進撃の巨人」OPテーマで、紅白でも話題をさらったLinked Horizon「紅蓮の弓矢」の貴重なライブ映像を含む、見所満載な2時間になる。先着特典で特製オリジナルステッカーを配布。
■原恵一監督の新作アニメ『百日紅』制作開始(2014年04月26日)... 記事を読む『河童のクゥと夏休み』『カラフル』などのアニメーション映画をはじめとして、昨年度は映画『はじまりのみち』で実写映画にも挑戦し国際的にも高い評価を得ている原恵一監督の新作『百日紅(さるすべり)』(製作:『百日紅』製作委員会)の制作が決定した。
原作は、著名な江戸風俗研究家であり、漫画家・文筆家である杉浦日向子の漫画代表作「百日紅」。庶民が好んだ江戸の風俗を描く“浮世絵”。それを世に放つ江戸の浮世絵師として生涯、浮世絵を描き続け一世を風靡し、3万点を超える作品を発表、今もなお世界中を魅了し続けている葛飾北斎。その制作の裏側で北斎を支え続け、自身も浮世絵師として後に北斎名義で大量の作品群を残したと言われている娘、お栄(のちの葛飾応為)を通して絵を描く人間たち、江戸に生きる町人たちとの交流を描いた原作を、原監督が大娯楽群像劇として描く長編アニメーション大作。
原監督は、「杉浦日向子さんの作品の中でも、特に『百日紅』は現実と幻想、人の生死や日常、季節の移り変わりが、とてもリアリティある描写で描かれていて、画面も変化に富んだ作品が作れると感じました。本作を映像化するにあたって、現実味のある『時代劇』にしたいと思うのと同時に、杉浦日向子さんという素晴らしい作家のことをもっと知ってもらえたら嬉しい」とコメントを寄せている。
アニメーション制作スタジオは、『ももへの手紙』『攻殻機動隊 ARISE』など数々のハイクオリティ・アニメ映画を発表し続け、世界でも高い評価を得ているプロダクションI.G。そして、アニメのカンヌ映画祭とも言える今年の「アヌシー国際アニメーション映画祭」(6月9日~14日)で原監督が登壇し、本作の製作発表を行う予定。完成は2014年、日本公開は15年を予定している。配給・宣伝は東京テアトル。
■『アナ雪』、みんなで歌おう版が85館で公開(2014年04月29日)... 記事を読む大ヒット上映中のウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン配給『アナと雪の女王』は、4月26日(土)より全国約85劇場で、主題歌「Let It Go」など劇中歌9曲をみんなで歌うことができる “『アナと雪の女王』 みんなで歌おう!歌詞付き/日本語吹替版・字幕版(限定公開)” を公開した。
これはゴールデンウィーク(GW)の特別企画興行として限定上映が決定。上映前に歌のミニレッスン付きの企画上映を実施したシネマイクスピアリでは、120席のシアターが満席となる盛況ぶりで、アナやエルサを連想させる衣装で来場する人も多く見られた。ミニレッスンでは、ナビゲーターによるアドバイスを受けながら、主題歌「Let It Go~ありのままで~」を合唱すると、劇中のフリ真似をする人も。本編スタート後は、劇中曲9曲に合わせて、会場に詰めかけた来場者の歌声が響いた。また、同日より公開された “3D日本語吹替版” と “みんなで歌おう!歌詞付版” は、日本全国で新バージョンとして公開され、満席の劇場も出てきており、本作がGWのレジャーとしても親しまれている模様。 “アナ雪” 旋風がさらに拡大するのか、ますます期待される。
なお、本作の大人気主要曲が、遂に本日4月29日(火・祝)よりカラオケで追加配信されることが決定した。「Let It Go」のほか、アナとエルサが掛け合う「生まれてはじめて」、オラフの「あこがれの夏」など、映画で感動したあの名曲を思う存分歌うことができる。さらに、LIVE DAMの「今だけクリップ」では、映画映像を背景にカラオケが楽しめる期間限定コンテンツも用意されている。